日時:2011年4月30日(土) 4時30分スタート(制限時間14時間30分)
距離:ウルトラマラソン112km
記録:12時間28分9秒
通過タイム(ランネットの速報記録より)
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天候:晴れ
宿での朝食を3時頃に食べ、3時半には会場への送迎バスが来る・・・はずが、バスが来たのは4時。会場へ行って荷物を預け、スタートラインに着いたのはスタートの5分前でした。
バタバタしたせいもあり、前夜にゼリーの Power Bar を詰めたボトルをバッグに入れたまま忘れてきたことが分かり、なんだかイヤな感じ。私は大会では、いつもゼリーを栄養源に走っているので。
とはいえ、薄暗い中で遠くに富士山が見え、緊張が高まってきます。
そしてここでも猫ひろし、何を言っていたか忘れましたが、みんなで「ニャー」などやってスタートです。
初ウルトラでどんなウェアで走ろうかと思いましたが、早朝で寒いと聞いていたので私はウィンドブレーカーを着てスタート。
インナーに(というか、ウィンドブレーカーを脱ぎ捨てた後の本来のウェアとして)ファイントラックのフラッドラッシュパワーメッシュ&ラミースピンという格好。ファイントラックを着るのは初めてなのですが、汗をかくときによさそうなので買ってみました。下はCWXのロングタイツ・レボリューションとパタゴニアのパンツ、キャップはアウトドアリサーチ、全体的にトレランというか、アウトドア志向な感じ。シューズはミズノのウエーブエアロ9です。
走り始めるとそれほど寒さは感じませんでしたが、風が吹いていたりするとなかなか厳しい。これは太陽が上がってからもそうで、上着を着て走り始めて途中で脱ぐよりは、長袖で速乾性のものをずっと着たままにした方がよいように思いました。
ペースについて初ウルトラでよく分からないので、とりあえずスタート後は周りに合わせて走りながらキロ6分ぐらいで行けるだけ行って、ペースが落ちてからもある程度は貯金があるようにしておく作戦でした。
しかし、ストップウォッチを起動するのを忘れてスタートしたことに2.5km地点で気づき(距離表示板は2.5kmごとにあります)、それから計測し始めて5km地点でタイムを見ると、キロ5分で走っていることが判明。これは速すぎる・・・。まぁ、でもこれで行ってしまおうとこのままのペースをキープすることにしました。
ちなみに、このチャレンジ富士五湖ですが、特に交通規制もされていないので、赤信号では普通に待ちます。
信号無視をしないようにスタッフが監視しているような交差点は10箇所ぐらいだったように思いますが、最初はこのタイムロスがえらく気になりました。十字交差点の右折とかだと、直進する信号で待って、渡ったら右へ行く信号でさらに待つ、なんて場所もあったりしましたので。
まぁ、しかし、全体として見ればたいしたことではないということはだんだん分かってきます。どうせエイドなどで休むことになるのですから。
どこが何キロ地点なのかはっきりと分かりませんが、以下、コース順に追っていきます。
まず最初の湖は山中湖。一周しますが、15~25km地点ぐらいでしょうか。
風があるので、湖面に映る逆さ富士もブレていました。(こんな写真を撮っている間にも抜かれていくのですが、これもウルトラなら気にすることもありません。)
ここまで走ってきて、なんだか朝食がいつまでも消化できないままで、水もお腹にたまっている感じに。
消化できないとエネルギーにもならないので、なんかヤバイなと思いましたが、単にウエストポーチのベルトを締めすぎているだけだったようで、ユルめたら大丈夫になりました。空腹時に走ったときの長さのままにしていたようです。
山中湖を過ぎてしばらく行ったところで、上着の脱ぎ捨てができるエイドへ。上着を渡すと、ゼッケン番号を袋に書いて入れて預かってくれます。
だいたいこのあたりまではキロ5分ペースで来ていましたが、途中でトイレに行ったりして休んだこともあり、ここからややペースダウン。でもまだキロ5分半ぐらいだったように思います。
そして次の湖、河口湖へ。橋を渡ってから半周して西湖へ向かうのですが、河口湖はだいたい40~50km地点ぐらい(サラッと書いてますが、すでにフルマラソンの距離を走っています)。このあたりではキロ6分~6分半ぐらいだったでしょうか。
朝9時頃で空も晴れ渡っているので、富士山もきれいに見えました。
河口湖と西湖の間の西浜小学校、51.6km地点。ここが最初の着替え可能なエイドです。この手前の登り坂が結構キツかった。
エイドにはゼッケン番号順に預けた荷物が並べられていて、ランナーのゼッケン番号を見て荷物を持ってきてくれます。ここでは特に着替えはしないのですが、しばしストレッチし、荷物の中に念のため入れておいたゼリーを2つ持ち、重い腰を持ち上げてまた出発。
結局、ここでは5分ぐらい休んだでしょうか。まだ距離は半分以上残っていますが。
西浜小学校を過ぎると、次は西湖です。これも半周で湖の片側だけ(帰りに反対岸を走る)で、だいたい55~60km地点ぐらい。このあたりは桜がきれいでした。
ここまで来てかなりツラくなって距離もとても長く感じるようになってきていたので、富士五湖でランニング中に気を紛らすためにとiPhoneに入れてきた落語を聞くことに。
しかし・・・まず風があるとゴーゴーと風の音が鳴って聞き取りにくく、交通量が多いところでは車の音でまた聞こえにくい、そして何よりも・・・走るのが厳しくなってくると落語に集中できず、気がつくと話が進んでしまっているという有様。落語を聞きながら走るというのは大失敗でした。いい考えだと思ったのですが。
西湖を過ぎると次は精進湖、65km地点ぐらいです。これは小さな湖ですぐに通り過ぎます。とはいえ、距離を長く感じるので、そんなにスグでもなかったりはしますが。
そして69.8km地点、本栖湖が2番目の着替えエイドです。
ここは結構広いエイドで食べ物も豊富にあり、カステラやヴァームのゼリードリンクなどもありました。
112kmコースの場合は本栖湖を一周して戻ってきたときにもう一度このエイドを通るので、着替えについては一周した後でもOKです(ただし、ここの関門制限の14:30まで)。私はPowerBar入りボトルを荷物に入れていたので、先にピックアップしました。
ウェアについては、ここまで着てきたファイントラックのラミースピンに替えて、FCバルセロナのユニフォームにチェンジ。ファイントラックは汗をかいても着心地よく、このままでもよかったのですが、ゴールするときにはバルサのユニを着ていたかったので。
で、112kmコースと100kmコースの差である本栖湖一周へ向かいます。
本栖湖が視界に入るとすぐに向こう岸の方まで見えるのですが、これがえらく大きい。こんなのを一周するのかと思うと、気が滅入ります。
しかもこのあたりではさらに人もバラけるので、コースに見える人もまばら。まぁ、車も少ないので走りやすくはあるのですが、どうも寂しい雰囲気でした。エイドも小さなものが一つあるだけですし。
ペース的には、このあたりからはキロ7~8分の間を行ったり来たりといった感じでした。下りが多くなったり、復調したりしたらちょっとペースが上がり、苦しくなってきたらまたペースが落ちるということの繰り返し。
富士山にも雲がかかるなど、雲が少し出てきていて、ここでは風がかなり強かったのも厳しかったです。
iPhoneは落語を聞くのはやめて、大会などでいつも聞いているハイテンポな曲のプレイリストに切り替えました。こちらの方がまだ気が紛れます。まわりに人がいないと大声で歌ったりもできますし。
そして本栖湖一周を終え、今度は81.6km地点となる先程のエイドへ戻ってきます。この時間になると100kmコースや72kmコースのランナーがかなり増えていて、休んでいる人も多く賑やかな雰囲気になっていました。
ただ、あまり休んでも動き出しがツラくなるだけだなと思うようになったので、いくつか食べ物をつまんでストレッチをし、すぐに出発しました。
この本栖湖のエイドは100kmコースと72kmコースでは折り返し地点になっていて、ここから後は向かってくるランナーとスレ違うようになります。
コースは歩道を通るので狭く、前のランナーをなかなか追い抜きにくい。まぁ、私もペースは落ちていますが、もっとペースが落ちている人もたくさんいますから。本栖湖から精進湖まで5kmぐらいはそんな状況が続きます。
ここまで長距離を走ってきて、足裏に異変が発生。
歩道などのデコボコが多いところを走っているせいか、シューズが馴染んでいないせいか、あるいは単に長距離だからか、明らかに足裏にマメができたような感触があり、凹凸があるところを走ると痛みがするようになってきました。さらに左足の中指が死んでいるような感触も。
シューズがユルんできているんだなと思い、しっかり締めなおしたらマシになりましたが、着替えエイドなどで休憩中にしっかり締めておくんだった(ちなみにゴール後には足はマメだらけになっていました)。
あと、この後には、うどんエイドもあります。行きと戻りで2回通るのですが、2回とも食べました。
走る前はうどんなんて食べるかなと思っていましたが、ずっと走っているとゼリーではない固形物も欲しくなるもんなんですね。ほとんどみんな止まって食べていましたね。
折り返しの後はもうどこが何湖だとかはどうでもよく、ただ耐えて走り続けるのみ。しかし、次の距離表示板が見える2.5kmというのが非常に長く、いつまでもゴールまでの距離が縮まらないようにさえ感じられるほどでした。それでも、必ずゴールには近付いているんだと自分に言い聞かせ・・・。
このあたりでもまだキロ7~8分だったように思います。100km地点通過タイムはだいたい11時間をちょっと切るぐらい(ちゃんと計測していないので曖昧です)でしょうか。
そして最後、残り5kmのところからの坂がキツかった。
コース高低図の最後に急な上りが書かれているのですが、実際は2kmほど登り坂が続くというコースになっていて、長距離を走ってきた身体には厳しすぎます。
坂の最初はまだ走れていましたが、徐々に疲れてきて歩いているスピードと変わらなくなってしまったので、途中からは歩いてしまいました。まぁ、そうやって坂を上がった分、最後の2kmは下りになって走れたのでよかったと言えなくもないのですが。
そして、ついに、ついに、ゴール。
距離は112km、時間は12時間28分ほど、まさに長旅でした。
途中で「まだまだ長いから楽しんで走ってね」など声援を受けたりしたのですが、疲れ果てているのにまだまだ長いなんて楽しめるもんじゃないぞと思っていました。しかし、ゴール前は自然と笑顔が出てきました、やっぱり楽しんでいたのだろうか?
ゴールしてみると、終盤の42kmを走っただけ(それでもフルの距離です!)なのに、バルサのユニは汗の塩で白くなり、本当にキツかったんだなと改めて実感。ゆっくりめではあっても必死の走り、こういうときには汗は大量にかくもんなんですね。長時間走っているので汗がどんどん乾いているということもあるのでしょうけど。
ちなみに、本栖湖エイドで脱いだファイントラックのウェアは長距離を走った後でもサッパリしていたので、暑いときのランにはいいと思いました。サッカーのレプリカユニはこういうロングランには適しません!
レース概要・コース:
富士五湖(山中湖・河口湖・西湖・精進湖・本栖湖)をたどって走るウルトラマラソン。
完走賞:完走メダル
フィニッシュ後に完走メダルをかけてもらいました。
湘南国際マラソンのときは特にいらないなと思いましたが、今回はもらえて嬉しかった。本当に苦しかったので。
デザイン的にもナイスです。
参加賞:バスタオル
実用的なバスタオルです。レース後のシャワー室で使っている人が多かった。
でも、売り切れとなっていたTシャツの方を参加賞にしてもらいたかった。欲しいと思わせるようなものだったので。
サイト:チャレンジ富士五湖
チャレンジ富士五湖お疲れ様でした!ブログ拝見しました。
ひやー、壮絶な戦いですね。ほんとはロードで100kmはいっとかないとトレイルは難しいとおもってるのですが、やばそうですね。。
これで高低差があるところは走れそうですか?
富士五湖でも思ったよりもアップダウンがあって、キツかったです。走れる程度の坂なのが、逆に辛かったですね。トレイルはそもそも走れないような上りなので、苦しさはマシかもしれません。
でも、問題はタイムですね。OSJおんたけウルトラは完走はできそうな気はしますが、翌年の100マイルの権利を取れるタイムでゴールというのは相当難易度が高そうですよ。
ちなみに、昨日は足首を押さえると痛みがあったりしましたが、お風呂でじっくり温めてストレッチなどしていたら、今日はもうほぼ回復しました。足裏のマメがなければもう普通に走れそうな感じではあります。ゆっくり走っているので、筋肉痛もほとんどありませんでしたし。
ということで、OSJも走ってみようか、と。
ランネットのレポートから入らせてもらいました。写真を見てビックリ、、、最後は離されちゃいましたがレース中このカッパの被り物の選手とずっと一緒だったんです(40~80キロの間くらい)。僕はTEAM THE ○○○○ZONのシャツで走っていました。)ところでこの被り物って、もしかして○久走友会ですか??(近くに住んでいるので)。あと、僕もOSJの100マイルに参戦します。またあちらでもよろしくお願いします。
やや、すみません、私はこのカッパの被り物をしていたのではなく、近くを走っていた者です。
途中で何度も見かけたカッパの選手がたまたまいい感じに写真に入ったということでして。
おそらくzephiyamaさんも近くを走っていたのですね。
なにはともあれ、OSJトレイルでも頑張りましょう。
(というか、まだ出場を決めてはいないのですが…5日後に富士登山競走があるのがネックです)
あ、ちなみに私は100キロの方です。100マイルの出場権はないので。
お疲れ様でした。
お顔がわからず、応援できませんでしたが写真に写っている人たちからだいたいあのへんだったか・・・というのが分かりました。
自転車で前後していたので、もしかしたらいにまろさんも見た記憶があるかもしれません。
長旅でしたね。
完走、おめでとうございました!
112キロはスタートも早く、本栖湖一周して戻ってくるまではランナーも少なくて寂しかった…。
自転車に乗っている方は見た覚えはありますが、先にお会いしておきたかったです!
数は少なくても沿道などの応援は嬉しかったですけどね。本当に長旅でしたしw