
日時:2012年9月16日(日) 5時30分スタート(制限時間22時間)
距離:110km
記録:17時間55分51秒(137位) ※完走率68.9%
天候:晴
昨年は仕事の都合でDNSとなった信越五岳トレイルレース。
参加したラン仲間がみんな「楽しい」と絶賛するレースなので非常に残念でしたが、今年ようやく参加することができました。
しかし、思っていたのとはかなり違い、とても厳しかった・・・。
昨年の同レースに参加したラン仲間からは、低体温症になって完走がやっとだったなど聞いていて、防寒のためのジャケットもちゃんと準備していきましたが、暑くてそんなものを着る機会はなし。
日が落ちてから涼しく走りやすくなった程度で、寒くて困ったということはまったくありませんでした。
一方、暑さの方は本当に厳しく、関川沿いなど日光を遮るもがないところは頭がクラクラする程です。
あと、この信越五岳はファンラン的に走ろうと思い、デジタル一眼を持って走るつもりだったのですが、結局、一回もカメラをザックに入れてのランを試せなかったので、いきなり110kmのウルトラで持って走るのはやめて、普通にコンパクトデジカメにしました。
結果的には一眼を持ってこないでよかった・・・全然余裕はありませんでしたので。
一眼ボディとレンズで1.5kgぐらいあるので、持ってきていたら完走も怪しかったのではと思います。
でもまたいつか、一眼を持って大会に参加しようとは思っています、景色のよさそうな軽めのレースなんかで。
ちなみに、この日のレース中の撮影枚数は250枚ほど。
では、当日のレポートを。
スタート(5:30)〜1A(7:23)
スタートは朝の5時30分、すでにそこそこ明るく、ライトはまったく要らない状態。
気温も寒くはなく、涼しくて走りやすそうな感じで、半袖で大丈夫。
これから長距離を走るとあって、ヤケにみんなテンションが高く、イヤでも盛り上がります。
最初はスキー場の周辺を走りますが、ちょうど日が明けたところでした。
コースは事前に聞いていたように、渋滞で走れない場所はまったくなく、広めのトレイルや林道が大半。まだ暑くもなかったので、気持ちよく走れました。
走れるコースなので写真を撮っているとどんどん抜かれますが、長丁場で飛ばすことなくかなり抑えていたので気にしない。
そうこうするうちに10K地点を通過。
距離は10kmごとに以下のように表示されています。
110分の10です・・・。
この区間の林道で野尻湖から先が見渡せます。
野尻湖の向こう側でもまだ半分の距離にも満たない、先は長い。
ゴールは2つの山の間を通って、遥か彼方です。
そして17.5km地点が第1エイド。
エイドの手前には次のエイドまでの距離が表示されていて、どのように休むかの参考になります(手前に表示されているよりは、エイドの中に表示があった方がよいと思いましたが)。
エイドでは、ムサシのスポーツドリンクやコーラ、フルーツ、パワーバーなどが共通で置かれていて、エイドによって特別な食べ物も置いてあるという感じです。かぶり水のコーナーで、水をかぶることもできます。
私はハイドレに1リットルぐらい入れて走り始めましたが、500ccのボトルだけで走る方が身軽でよいかも。エイドの間だけもてばいいワケですし、長くて20km弱の区間で500ccも飲むことはありませんから。
また、ジェルなどはあまり持たなくても、エイドのフードだけでも走れなくもありません。(エイドで多めに食べる必要があるので、行動色は持った方がよいですが。)
1A(7:23)〜2A(8:18)
斑尾山へ向けてそれなりに傾斜のある上りですが、まだ大丈夫。
キツいトレイルレースでは上りがずっと続くような状態ですが、この信越五岳では下の写真のような上りと、ゆるやかな傾斜が混ざったようなコースなので、ひたすらキツいと思うこともありません。
そして山頂手前の開けた場所で、また一枚。
山頂は木に囲まれてまったく景気が見えなかったので、ここで撮っておいてよかった。
山頂からの下りはつづら折りの部分等もありますが、多くは広めの草地でスキーのゲレンデを下りるような場所となっていて、ここも気持ちよく走れます。とはいえ、脚を温存しておく必要があるので、かなり抑えましたけど。
ずっと下って行くと、第2エイドに到着です。
2A(8:18)〜3A(10:16)
この区間は袴岳という山の上り下りがあります。
すでに気温が高くなってきていて、徐々にこたえてきました。
走れるコースとはいえ、それなりに上りはあります。
下の写真は板がコースに這わしてあるところ。
そして3Aに到着。冷やしトマトが美味かった〜。
3A(10:16)〜4A(12:32)
この区間が一番キツかった。
暑い時間帯で、関川沿いの日光を遮るものがないところを走るというコース。
上っているものの非常に緩やかなので歩くほどではなく、かと言って、走っても暑くて辛いのでスピードが出ない。
歩いたり走ったりを繰り返している女の子と抜きつ抜かれつという感じでしたw
この川沿いには、かぶり水のみのエイドがあります。
そして助けられたのが、この宴会隊の私設エイド。
暑さに堪えていた身体に梨やリンゴが美味しかった。絶妙な場所でした。
で、私はよくコースを見ていなかったので、次のエイドまでずっと川沿いで暑いものと思っていたのですが、私設エイドをすぎるとすぐに橋を渡って向こう岸へ行き、その先はまたトレイルなのでした。
こちらはトレイルの手前で洗面器での水エイドをしていた女の子たち。
水を帽子に入れてもらい、頭を冷やしました。
そしてまたトレイルへ。
ここから森に入って日陰で助かるかなと思っていましたが、それはそれで上りがあってキツいのでした。
沢では顔を洗ってスッキリ。
そしてしばらく走り、第4エイドへ到着です。
ここでは笹の葉寿司を食べて糖分を補給。
4A(12:32)〜5A(15:18)
この区間もまだまだ暑さが続きます。
コースはそれほど起伏はありませんが、日差しの中を走るというのがとにかくキツい。
こちらはコスモス畑の間のコース。
コスモスの背丈が高いので、イマイチきれいにおさまっていませんが。
この信越五岳は「走れるトレイルコース」という評判にはなっていますが、実際のところ、走れるコースの多くは林道というのは今ひとつ。個人的には、林道とトレイルは違うのではと思っていますので。
下の写真のような石の多い林道というのは苦手だったりするという事情もありますがw
斑尾山とは逆方向から見た野尻湖の写真です。結構走ってきましたね。
この区間には急な下りもありますが、そこには下の写真のように注意書きがあります。
このレースは、舗装路に出るところとか、沢があるところとか、橋があるところとか、過保護なぐらいに注意喚起してくれます。
あと、この区間の写真を何枚か載せておきます。
こちらは放牧場のところにあるランニングコース。
ちなみに、前を走っているのは信越五岳とは関係のない人たちです。
そしてようやく、ペーサーの方々が合流してくる第5エイドに到着。
ここでドロップバッグも受け取ります。
私が入れていたのは、ヘッドライト、ハンドライト、ジャケット。いずれもナイトランに備えてのもの。
まだ明るいのでとりあえずバッグに入れましたが、ズシリときました。
ここでは別のラン仲間のペーサーにドロップバッグを持ってきてもらったり、ハイドレに水を入れてきてもらったり、とても助けられました。ずっとペーサーと一緒だとどんなに助かるんだろうなぁと思わずにはいられません。
もっとゆっくりしたいと思いつつ、明るくて写真が撮れるうちになるべく先まで行っておきたかったので、またまた出発です。
5A(15:18)〜6A(18:11)
5Aを出ると、すぐにこの階段が。
それほど長くはないので問題はありませんが、いきなりというのがイヤらしい。
そしてエイドの方を振り返って景色を一枚。
ずっと向こうから走ってきたワケですね。
ここの区間は遊歩道になっていて、平坦で陰もあってしばらくは楽な道のり。
淡々と走りつつ、ペーサーと一緒に走っているランナーを見ては楽しそうだなと思ったりして。
こちらは5Aから6kmの地点にある給水エイド。文字通り、水だけあります。
このあたりは、ぬかるみのコースや、またしても上りなど。
ここからあたりがどんどん暗くなっていきます。
空はまだ明るいのですが、森の中には光が届かず、写真を撮れるのもギリギリの光量。
しかも急な下りが多く、薄暗いので慎重に走る必要もあり・・・とか思っていたら、岩の上で足を滑らせてスネを岩の間に挟まってしまうという転倒。
2〜3分ぐらい力が入りませんでしたが、打撲だけですんだようで良かった。骨折しがちなパターンでしたので。
そして古池へ到着。
で、なんだかんだで6Aに到着。
フラッシュなしに写真が撮れたのはこのエイドまででした。
ここからはもう写真も撮れないので、ライトを装着して後はゴールへ向かって進むのみです。
6A(18:11)〜7A(19:14)
ここはわずが6kmの区間です。
参道を1kmほど走った後、戸隠神社の奥社へ向かっていきますが、平らな石が敷いてあるるフラットなコースなので、楽勝。
7Aのところは鏡池が横で、明るければ池に移った景色がきれいに見えるハズですが、池があることすらよく分かりませんでした。
7A(19:14)〜8A(20:10)
コースの説明は端折りますが、割とフラットな短い距離の区間です。
最後のエイドも人がたくさんいて、賑わっていました。
ここには蕎麦があり、温かい蕎麦か冷たい蕎麦か聞かれたので、私はもちろん冷たい蕎麦に。
遅いながらも走ってはいるので、身体を冷やしたい気分でしたので。
8A(20:10)〜ゴール(23:25)
この最後の区間にきて、このレース最高峰の瑪瑙山への登りが待ち受けています。
実際の標高差は500mにも満たないぐらいのようでしたが、ここまで走ってきて疲労もたまっているので、この登りはキツかった。
「頂上はないと思って淡々と登る作戦」で、イヤになる気持ちを閉じ込めてどうにか登り、瑪瑙山の指導標を撮ろうとしたものの、フラッシュが霧で反射してうまく撮れず。
瑪瑙山から一気に下って行くと、「最後の登り返しです」とスタッフに言われ、ゆるやかな登りに。
上りになったりフラットになったりで、どの程度登るのかよく分からずにいると、今度はガーミンが電池切れになってしまい、時間も何も分からなくなる始末。
このあたり、コース中のスタッフも少なかったように思うのですが、残りの距離がどの程度が分からず困りました。
ようやく残り9kmのところにスタッフが現れ、ゴールまでの距離と、最後の給水エイドまで1.8kmであることが分かり、先が見えてきました。
そして登り返しの後の急な下りを終えると、残り7.2kmの給水エイドに到着。そしてこの後はひたすら林道でした。
ガーミンの止まったタイミングでの経過時間を考えると、最後ちゃんと走れば17時間台でゴールできそうでしたが、結構走った後に他のランナーに残り距離を聞いてみると「あと5kmぐらい」とか言われ、「そんなワケない!」と思いつつも、本当だったら18時間を超えそうだなぁと憂鬱な気分に。
しかし、結局は私が聞いたランナーが適当なことを言っていただけで、実際は思ったよりも早くゴールできて17:55:51。
最後まで走る余裕をもってのゴールで、とりあえず良かったです。
レース概要:
トレイルランナー石川弘樹氏がプロデュースした、信越五岳を結ぶ全長110kmの壮大なコース設定。その97%以上がトレイルであり、自然環境の脆弱な部分や急斜面等を使用しないことで、全行程が走れるコースレイアウト。
家族や友人が選手にサポートを提供できるアシスタントポイントの設置、夜間走行となる選手の安全に配慮したぺーサー(伴走者)の同行を許可する区間の設定など、トレイルランニングの本場・北米の大会運営のノウハウを導入。
参加者数の制限、開催後のトレイルの検証とメンテナンス等、さまざまな形で自然環境に配慮するとともに、参加費の一部をコース近隣でトレイルの維持管理や自然環境保護等を行っているグループの活動を支援するために使用。
コース:
斑尾高原レストランハイジ~大池~斑尾山菅川登山口~斑尾山~斑尾高原レストランバンフ~万坂峠~袴岳~妙高高原兼俣~杉野沢地震滝橋~黒姫高原第2駐車場~笹ヶ峰高原乙見湖~大ダルミ~大橋~戸隠奥社随神門~鏡池~戸隠スキー場ゲストハウス岩戸~瑪瑙山~飯縄山萱の宮~飯縄山西登山口~飯綱高原ハイランドホール飯綱
参加賞:
Tシャツ、ニューハレXテープ・Yテープ
公式サイト: