山岳映画フェスティバルである、バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバルの東京会場へ行ってきました。
バンフはカナダのロッキー山脈にある街で、1976年から山岳映画祭が行われているとのこと。この映画祭で優秀な作品について、世界32カ国でワールドツアーとして上映しているそうです。
日本では10都市で上映され、東京は10/5(金)〜8(月・祝)まで、大崎ゲートシティが会場となります。
オフィシャルサイト:http://www.banff.jp
作品はショートフィルムで、プログラムAとBに分けられ、それぞれ6本ずつとなっています。
この日はプログラムBが13:00から、プログラムAが17:00から。それぞれ6本の合計で2時間程度の上映時間です。
プログラムB
プログラムBは「SPOIL」という44分の環境映画がメインです。
スピリットベアというなかなか見かけられない幻の白い熊を探す内容と先住民族の様子を映しながら、ここに計画されているパイプライン建設に反対するという内容。ここにオイルタンカーが通り事故が起こると取り返しがつかない自然破壊となることで、確かに反対すべきと思わせるものでした。
プログラムBでは、内容的にメリハリのないものが多かったのですが、最後の6本目はかなり面白かった。
ロッククライミングの映画なのですが、アメリカのヨセミテ国立公園にある岩壁エルキャピタンのノーズルート、1000m近い垂直の岩壁を登る記録を競い合うという内容です。最初に上がった人は9ヶ月もかかったそうですが、その後、どんどんスピードが上がり、ハンスというクライマーが最速記録を出してからは、他のクライマーが記録更新するごとに抜き返し、映画撮影のタイミングではなんと2時間37分05秒。これを抜こうと挑戦するのがこのフィルムのハイライトで、登りっぷりがスゴい。
結構眠いフィルムが多かったのですが、この6本目はかなり盛り上がりました。
プログラムA
プログラムAの方はストーリー性のあるフィルムが多く、興味深いものが多かったです。
冬期のヒマラヤ山脈、マイナス30度を超える環境で登る3人組が自分たちで撮影した極寒のリアルなムービー「Cold」、フリースキーの事故で脊椎を痛めて半身不随となったスキーヤーが椅子スキーでパラリンピックに出場する「The Freedom Chair」、アメリカの9歳の女の子の天才ロッククライマー「Origins-Obe&Ashima」など、山に関する様々なものがあり、興味の幅も広がります・・・なかなか自分ではできませんが。
どちらかだけ見るのであれば、プログラムAをオススメします。