日時:2012年5月20日(日) 5時スタート(制限時間14時間)
距離:100km
記録:11時間54分47秒(246位/1,461名)※完走者数:996名 完走率:68.2%(100km男子の記録)
天候:晴れ、平均気温11.0℃、最高気温17.5℃、最低気温5.9℃
すでに大会から1週間以上経ってしまっていますが、野辺山ウルトラのレポートです。
まずはコース図と高低差を貼ります。
見ての通り、アップダウンの激しいウルトラマラソンということになります。
この高低差ですが、ガーミンで実際に走ったものも貼っておきます。
というのは、上下の高低差の図を比べて分かるように、オフィシャルの高低差はかなり省略して実際のイメージとは違っているので、こちらのガーミンの方がよく分かっていただけるかと。
さて、この5/20(日)の早朝ですが、チャンピオンズリーグの決勝(チェルシーvsバイエルン)が3時45分から地上波はフジで生中継が始まるというタイミングで、野辺山のスタート時間が試合途中とカブるので、ワンセグで走りながら見ようか・・・というのが当初の計画でして・・・iPhoneとワンセグチューナーと乾電池の充電器まで用意して万全の体制でしたが・・・ワンセグの電波は入らず。
街中ではないので、当然予想された結果でしたが、少々ショックを受けながらワンセグ機器は手荷物にしまいましたorz
まぁ、とにかくこれで走りに集中するしかなくなったワケです。当たり前ですが。
この野辺山の100kmコースでは、預けた荷物をピックアップできるポイントが3か所あり、42km地点、58km地点、87km地点となっています。
このうちの2か所だけ使えるということで、私は42km地点と87km地点を選択しました。基本的には、42km地点はシューズの履き換え、87km地点は塩の吹いたTシャツを着替える予定です。あと、アミノ酸なんかを摂取する感じで。
早朝の会場はなかなか寒く、走る格好の半袖シャツ&ランニングパンツでは寒すぎたので、ギリギリまで荷物預けを待とうかと思いましたが、よくよく考えたら荷物預けの場所は体育館の中なので、体育館の中で待てばよかったw
シティマラソンのように参加者は多いワケではないので、なるべくギリギリまで待ってからスタート地点へ行きました。
とはいえ、こんなコースを走る人は妙なテンションの高さがあり、スタート地点はかなり賑わっていましたw
というわけで、5時にスタート。
その後のレースの様子を写真で追っていきましょう。
最初はロードでやや上り基調というコースです。
この時間帯は結構寒く、トレイルレースのように上り坂で走ればすぐに暑くなるかと思いましたが、ウルトラで距離も長いためペースも抑え目にしているので肌寒いままでした。
ひょっとして寒いかもと思って、前日にアームウォーマーを買ってつけていましたが、そのおかげでこの寒さはしのげました。
早朝~昼~夕方と、ウルトラは気温差が大きくなるので、アームウォーマーはお勧めです。
10kmの手前から林道に入ります。
これからしばらくは林道の上りが続きます。
このあたりはまだ元気なのと、それほど勾配もキツくはないので、平均的にはキロ6分ちょっとぐらいで走りました。
路面は細かい砂利で足は少々沈みますが、走りにくいというほどでもありません。
私はこの区間は軽めのトレイルシューズadizero XTを使っていましたが、アウトソールのブロックが大きめで、ちょっとロードが走りにくかったので、もっとロードで走りやすいシューズの方がよかったかな、と。
まぁ、大半の方は普通のランニングシューズでしたが。
このコースについて、走る前には高低差の図などをよく覚えておこうとししっかり見ていたハズだったのですが・・・なぜか42kmの荷物ピックアップポイントまではほとんど林道の上りが続くものと思っていました。
で、先は長いと思ってペースを守りながら淡々と走っていると、不意にこの看板に・・・
まだ19km地点なのですが、もう上り切ってしまったようで。
全然コースを把握できていませんでしたw
まぁ、まだまだ上ると思っていたのに、もう最高地点にきてしまったということなので、メンタル的にはかなり楽になりました。
ということで最高地点に到達しましたので、この後しばらくは全体的に下り基調ながら、下ったり上ったり。
しかしここで体調に異変が・・・下りでペースを上げて走ろうとすると、咳が止まらなくなるという状態になってしまいました。
先週の道志村を走ってから風邪が悪化し、この野辺山の日には走るのには問題ないぐらいに治ったと思っていたのですが大違いで、この後は平地や下りなどで走ると咳が出続け、上りでゆっくりになると咳が治まるという苦しい戦いがゴールまで。キツかったです。
こういう緑の中を走るのは気持ちいいもんですね、咳は出続けていましたが。
あと、トレイルに入るぐらいからお腹の調子が悪かったのですが、野○○をする勇気もなく、エイドにある仮設トイレは1~2台で待っている人がいっぱいいたので我慢して走っていましたが、この稲子湯のエイドでようやくトイレへ。
ここのエイドでは、お汁粉がありました。
ウルトラマラソンはエイドが充実しているのがやっぱりいいですね。
で、トイレに入って不安要素がひとつ消えはしましたが、この後はまた上りがあり、歩いているランナーがすでに増え始めていました。
まだ前半ですが、ほかのランナーが歩いていると、余裕はあってもつられて歩いてしまいます。
そして上りを終えると、今度は下りへ。
最初の荷物ピックアップポイントの42kmの手前は歩道が草道になっており、微妙に走りにくい。
車道の舗装路を走ってしまえば楽なのに、なぜかみんな草の歩道を走っていました。
ということで、42kmの荷物ピックアップポイントへ到着。
42kmコースのゴールでもあり、ここでは八蜂の湯という温泉にも入れます。(温泉に入る余裕はありませんが)
ここの着替えポイントでは、私はトレイルシューズをロードシューズに履き替えました。
実際のところ、林道はトレイルシューズの方がいいような気はしますが、普通のランニングシューズでも十分かと思います。
履きかえるのにタイムロスもあるので、少しでも速くゴールしたい方はランニングシューズのままがいいでしょうね。
ただ、シューズを履きかえるのは、気分転換的な意味では良かったかとは思いました。
この後は低めの標高でのロードが続きます。
途中でアップダウンはありますが、下の写真のような感じでちょっと上っていたり、下ったり、そんな感じです。
私はこのあたりですでにバテ気味で、無理せず行こうとキロ6分ちょっとぐらいで走っていたので、抜かれまくりでした。
相変わらず咳は出続けていて、むせるほどだったので、抜いていく人は不安に思ったでしょうね・・・。
そうこうしているうちに距離は進み、ようやく50km地点に到達です。
ここのエイドは蕎麦があり、果物もたくさんあり、なかなか充実していました。
で、また出発。
だいたい55km地点ぐらいから先は折り返しになっていて、道の反対側の歩道を先に行っているランナーが戻ってきているのですが、ここが長かった。
向かうときは上り基調でなかなか折り返し地点まで辿りつかず、とはいえ、歩くほどの坂でもないので、時間をかけながらゆっくり走る感じです。戻って来るランナーが楽そうに見えるのは力の違うランナーだからだろうか?そんな気分に陥りました。
折り返し地点は、58kmの荷物ピックアップポイントです。
私はここでピックアップするものはないので、おにぎりや味噌汁など多めに食べて休憩。
ここでラン仲間のまつたかさんと会いましたが、お互いにもう限界ですねぇなどと言い合いました。
ずっと休んでもいられないので、また出発です。
とはいえ、この58km地点から折り返すと下り基調なので割と楽に戻っていくことができました。
反対側の歩道で向かってくるランナーは辛そうでしたが、実際にこの道自体が戻りが楽なところだったんですね。
で、往復のコースからハズれて先へ進むと、今度はまた上り基調。
これは結構キツめの坂もあり・・・このあたりはずっと歩くとかなり遅くなってしまうので、走れる程度の上りは走り、苦しくなったら気にせず歩くという感じで、無理せず楽しすぎずという走りを心がけて進みました。
そしてようやく71km地点、滝見の湯のエイドに到着。
71kmコースの方はここがゴールですが、100kmコースで温泉にも入らないとすると、何があるワケでもないので、ここはサクッと進みます。
はい、71kmエイドから少し進むと、ここ73kmのエイドに到着。
ここから馬越峠への長い上りになります。
73km地点から79km地点まで、ほぼひたすら上りです。
たまに走っている人も見ましたが、この順位でタイム的な目標もないので、もうただただ歩きました。
しかし、たまにえらく速く歩いて上っていく人がいるので、どうやったらあんなに速く上れるもんかと不思議に思います。
トレイルでもそうですが、上りの歩きで速い人は強いですからね。
そしてようやく峠のエイドに到着。
ずっと上ってきたワケですが、歩いて上ってきているので、どちらかというと体力をリカバリーしたような感じです。
そして、ここから下りが始まります。
前にいた女の子がピューッと走っていったので、脚の状態に不安を覚えつつも私も下りを走ってみましたが、ここまで特に下りで無理せず温存していたのがよかったので、楽な感じで走ることができました。
キロ5分ぐらいで下っていくと、前のランナーをどんどん抜いていける状態で、気分よく快走です。
このままずっと下ってくれと思っていましたが、3kmぐらい走るとすぐにフラットになり、タイムはあっさりと6分半ぐらいにまでダウン。
平地を頑張れるような脚は残っていませんでした。下りで抜いた人達にも抜かれ・・・
とりあえず87km地点の荷物ピックアップポイントに到着です。
ここでは私はTシャツを着替えました。
昨年のチャレンジ富士五湖でもそうでしたが、後半は汗が乾いて塩がふいている状態になるので、きれいなTシャツにかえてゴールしたいなということで。
ちなみに朝はチャンピオンズリーグで試合中のチェルシーのウェア、ここで着替えたのは、この時間帯にJ2で試合している京都サンガのウェアです。誰にも分からないと思いますが、個人的には好きなチームの試合に合わせて着替えていたワケですw
さて、87km地点に着いたときのタイムは10時間8分でして、残り13kmをキロ8分で行けば12時間は切れるかなという微妙な時間。
着替えなどしてさらにタイムロスはありましたが、この後はとにかくキロ8分を越えないように走りました。
ここでも95kmぐらいまでは下っていたかなぁと間違ったコースの把握をしており、90kmからの上りがツライツライ。キツめの上りは歩いてキロ8分を越えたところもありましたが、平地はなんとか走ってキロ7分半ぐらいは維持し、このあたりは必死でした。
ウルトラマラソンで最後に頑張って走る・・・楽にゴールしようと思っていましたが、これは苦しかった。
そして最後の5キロぐらいはほぼフラットで、なんとかペースは維持。
最後の距離表示は、残り2kmから1kmの間がかなり長かったような気はしますが・・・まぁ、トレイルだともっとメチャクチャな距離表示もあるので、まだマシですか。(タイムがギリギリだったら腹を立てていたかもしれませんが)
フィニッシュはみんなの声援を受けながらのゴール、長いレースはようやく終わりです。
このコースはアップダウンがキツかったものの制限時間も余裕があるので、トレイルランナーとして見れば、タイムを狙わなければ完走は難しくはないコースですかね。途中はオフィシャルのエイドには食料が豊富でしたし、住民の方の私設エイドもいろいろあって楽しかったです。
ただ、個人的には、この日の体調が悪く、ずっと咳をして走っていたのが本当にツラかった。
来年こそはUTMFに出たいと思っているので、この野辺山にまた出るかどうか分かりませんが、そもそもタイムを狙えるようなコースではないので、次はすべての温泉に入って完走というのをやってみたいですw
参加賞:Tシャツ
コースの高低差がデザインに入っているところがナイスです。
装備・ウェア:
・シューズ:Adizero XT & Mizuno WAVE AERO 9
・ウェア:半袖トレーニングトップ(チェルシー&京都サンガ)、ランニング用パンツ、カーフタイツ、アームウォーマー
レース概要:
長野県南佐久郡野辺山高原一帯、高低差の高いコースを走るウルトラマラソン。
サイト:
RUNNER'S Wellness(主催者)
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