東日本大震災以来、配送状況が不安定ということが関東からの申し込み停止となっていたadizeroクツカス。久々にアクセスしてみると、関東からの申し込み受け付けも再開されるようになっていたので、またレンタルしてみました。
(azizeroクツカスはアディダスがやっている無料レンタルランニングシューズのサービスです。内容は以前の書き込みをご覧ください。)
実際に借りたのは1週間前で、ちょっと更新が遅くなりましたが、履いたシューズの感想を書いておこうと思いまして。
クツカスのサイトは今は空いていて、多くのシューズがレンタルできるようになっています。今回は上限の4足を借りました。
土曜の午前に東京へ行く用事があったので、午後に皇居にてすべてを試し履きラン。1周ずつだと5キロ×4足=20キロ、2周ずつだと40キロを走ることになりますw
以下、履いた順のレビューです。
adizero RK
「1km3分ペースで走るエリートランナーのレーシングモデル」と書かれており、重さを量ると196gと軽量。
クッションがあまりなく、ベロの部分が短くて足を包む感じもあまりありません。
エリートランナー向けのものはこういうものかとも思いますが、走った感じとしてはグリップが今一つな印象です。前に履いたミズノなどのレーシングモデルは、平らな道でも躓くぐらい引っ掛かりがあったのですが、このadizero RKは普通の足底といった感じでした。その分、耐久性はあると思いますので、どちらかというとレース用というよりは速いランナーのトレーニング用に向いているように思います。
皇居周回は、このシューズでは2周、10キロ走りました。
adizero JAPAN
「1km4分ペースで走るランナーのクッション性に優れたレーシングモデル」と書かれており、重さを量ると200gで上記のRKとほぼ同じ。
これまでアディダスのイベントなどで何度も試し履きしているのですが、個人的にはこのシューズはかなり気に入っています。
クッション性はRKに比べて明らかに高く、軽量で走りやすく、グリップも結構いい。10キロぐらいの短い距離ならもっとクッションのない超軽量のシューズの方がいいかもしれませんが、このadizero JAPANはハーフマラソンからフルマラソンまで、幅広く使えそうです。キロ6分以上ならもっとクッションがあった方がいいかもしれませんが、サブスリーからサブフォー狙いぐらいまでなら、このシューズでカバーできるように思います。と言いつつ、他のシューズがまだまだ現役なので買っていないのですが・・・。
皇居周回は、2足目のこのシューズでも2周、10キロ走りました。
adizero CS 7
「1km4分ペースで走るランナーのクッション性に優れたレース&トレーニング兼用モデル」と書かれており、重さを量ると228g。
クッション感覚はJAPANと同様ですがグリップ感は弱く、JAPANに比べてスピードが乗らない感じがするので、トレーニング用といった印象です。しかしまぁ、私はそんなに距離を踏む方ではないので、これは買わないですね。
皇居周回は、やや暗くなってきたこともあって、このシューズでは1周だけ、5キロ走りました。やや疲れも出てきました。
adizero Tempo 4
「1km5分ペースで走るランナーのクッション性と安定性に優れたレース&トレーニング兼用モデル」と書かれており、重さを量ると298g。
これまでの3足と比べてかなり重いのですが、走ってみるとそれほど重くも感じませんでした。クッション性はかなり高く、オーバープロネーション防止の構造ががっしりしすぎていて、スピードを出しては走りにくい感じでした。私はオーバープロネーションではないので、そもそも合っていないのでしょうけど。
皇居周回は、走っているうちに真っ暗になってきたので、このシューズでも1周だけ、5キロで終了。
ということで、やはりadizero JAPANが一番走りやすいな、と。
というか、前回にクツカスで借りた2足を加えた6足の中で買いたいと思うのは、個人的にはadizero JAPANだけです。
クッション性の高い重めのシューズについてはLSD的な練習やイベント参加など遊びで使うのが主なので、私は履いた感触には全然こだわっておらず、実のところアディダスでもなんでもいい。緑のシューズが欲しかったら、このクツカスのラインナップから買ってもいいかなという程度です。
色々履いてみて改めて分かったのは、このクツカスのキャンペーンの意味。
様々なランナーに対応するためにアディダスは多くのラインナップを用意しており、自分にどれが合っているかチャート表で見たりSHOPで試し履きしたりしてみてもなかなか分かるものでもないので、実際に履いてもらうことで分かるようにするというものなのでしょう。こういった多くのラインナップを用意しているということの訴求にもつながっていると思います。
しかしそもそも、こんなに細かくラインナップを分ける意味はあるのだろうか?というのが最後に思った疑問。
微妙な差異で分けるよりも、ReebokのZIGTECHやTAIKAN、NIKEほか各社のベアフット感覚のシューズのような、コンセプトのある特徴的なシューズを出してもらいたいところです。
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