この前の土日は北アルプスへトレランに行ってきました。登りや稜線などはほとんど走れないので、トレイルランニングなのか登山なのか微妙なところですが、気持ち的にはトレランですw
あと、ちゃんと写真も撮りたいなということで、デジタル一眼も持って行きました。
カメラが入るFoxfireのザックに、EOS7Dを入れてのトレランというスタイルで。
さっとザックから出して写真を撮って、さっとしまうというイメージでしたが、ザックのカメラスペースがEOS7Dより狭いので、ザックに押し込んで入れる形だったりして、いまいちスムーズさは欠きました。あと、一眼を出すとサッと撮るというよりは、時間をかけて設定して撮るので、それなりに時間はかかります。毎回一眼を出していると時間がかかって進まないので、大半はコンデジ(PowerShotS100)で撮影し、特にしっかり撮りたいときだけ一眼を使うことに。もともと、日没と朝日の時間帯だけ一眼でちゃんと撮りたいなという感じでしたので。
ちなみに、カメラとレンズで1.5キロほどですが、ハイドレーションだと思えば特に重いということもありません(ハイドレーションと一緒に持てば重いですが)。
スケジュールとしては、深夜バスの「さわやか信州号」で土曜朝6時に上高地着、槍ヶ岳に登ってから大キレットを通って北穂高岳まで行き、山小屋で一泊(北穂高小屋に泊まることにしたのは、ここからの夜明けの風景がよさそうだったためです。)
日曜は北穂高岳から奥穂高岳、前穂高岳と穂高を縦走して上高地へ。
一応、土曜は予定通りでしたが、日曜は予定外の雨で穂高縦走は断念…なぜ雨なのか…。
ということで、このコースのレポートを。
上高地バスターミナル
新宿23時発の「さわやか信州号」で上高地に5時半を過ぎた頃に到着。
上高地バスターミナルは、すでにたくさんの登山客で賑わっていました。
バスターミナルにある上高地インフォメーションセンターの横で登山届けを提出。
飲料水を汲める場所があるので、ボトルを持ってきてここで入れていくことができます。
あと、ゴミは上高地では捨てることができず自分で持ち帰る必要があるので、何かゴミが出そうな場合はサービスエリアなど、ここへ来るまでに捨てておきましょう。
上高地〜明神〜徳澤〜横尾
バスターミナルから横尾までは緩やかな上り基調の林道10km程度で、ほぼ走れる路面になっています。
1時間ちょっとで横尾まで行くつもりでしたが、写真を撮るのに時間を取られ、結局、横尾までは1時間30分ほどかかってしまいました。
特に、一眼を出すと10分ぐらいはかけて色々撮るので、時間ロスが大きい。
写真優先(距離短め)なのか、トレラン優先(距離長め)なのか、どちらかに重点を決めておいた方がよさそうです。
横尾〜槍沢ロッジ〜槍ヶ岳
ここからは岩場の上りがメインになります。
走れるところもありますが、基本的には登山モード。
ただ、他の登山者はもちろんゆっくり登っている人が多いので、どんどん抜いて行きます。
時間があれば天狗池に写真を撮りに行こうと思っていましたが、ここまで写真を撮り過ぎであまりにも時間がかかってしまっていたので諦め、そのまま槍ヶ岳へ。
槍ヶ岳が見えてくると、気分も盛り上がってきます。
矢印や円のマークを目安に登っていきます。
槍の肩まであと200m。
ようやく槍ヶ岳小屋へ到着。
スタートから5時間もかかっていて、思っていたよりもかなり遅い。
槍ヶ岳
槍ヶ岳への登りが混んでいないかと心配していましたが、全然人がいないのでサクサク登れました。
所要時間は15分ぐらい。
しかし、登りだす頃になってガスがどんどん濃くなっているのが・・・。
頂上で一眼を出して写真を撮ろうとしたものの、やはりガスってて何も見えず・・・
しばらく粘りましたが、あまり時間もかけていられないので、そのまま下りました。
で、下ってみるとだんだんガスがなくなっていくというタイミングの悪さw
槍ヶ岳〜大喰岳〜中岳〜南岳
ここは稜線沿いに進む気持ちのよい区間です。
登ったり下ったりの繰り返しで岩場が多いので、そんなに走れはしませんが。
ここの所要時間は1時間半ほど。
それぞれの山頂で振り返って写真を撮りましたが、槍ヶ岳がだんだん遠ざかっていきます。
大キレットの入り口にある南岳小屋に到着です。
時刻は13時半ぐらい。
14時以降に大キレットをわたり始めるのは控えるようにと注意書きされていますので、とりあえずそれには間に合わせました。
大キレット
槍ヶ岳から穂高連峰へ行く間にまたがる険しい岩稜の大キレット。
南岳小屋の先の左側の獅子鼻岩から大キレットから穂高が見通せます。
では、大キレットへ。
標準的な所要時間は3時間程度とのこと。
この日の行程は残すところこれだけですが、途中から霧が出てきたのであまりのんびりすることもできず、2時間半ほどで渡りました。
この時間帯では向こう側からは誰一人来ず、途中で会った登山者は北穂高小屋の手前で抜いた方一人だけ。登山者が入った写真が撮れなくて残念ではありますが、前の人を待つこともなく自分のペースで行けますし、落石の危険も少ないので、登山的にはグッドでした。
大キレットは別のエントリーでもまとめますが、ここでは特徴的な写真をいくつか載せておきます。
こういう岩場を下ったり、登ったり。
長谷川ピークと呼ばれるところ。
両側が切り立っていて、なかなかの高度感があります。
左右どちらも崖なので、慎重に岩場を進みます。
飛騨泣きと呼ばれるところ。
岩に打ちつけられた金具をたよりに登り、右へ巻いて行きます。
危ない場所にはステップや鎖があるので、注意して進んでいればそれほど問題はありません。
この日に泊まる北穂高小屋に到着。
時刻は16時半ぐらい。
上高地を出てから10時間半もかかりました。
曇っているので景色は何も見えず、日没の写真も撮れずじまい。
朝日に期待しましたが、小屋に書かれていた天気予報では降水率70%の雨予想。
結果、翌朝は雨でした。
出かけるときは雨の予報ではなかったのですが。
北穂高からの朝夕の景色を撮りたいと思ってこの計画にしたのですが、なんのために一眼を持ってきたのかと。
まぁ仕方がないので、またいつか来るとしましょう。
この日のコース自体はほぼ計画通りでしたが、目当ての写真は撮れず、思ったよりも時間もかかりました。
トレラン重視だともっと先まで行くでしょうし、写真重視だと途中でもっと時間をかけて写真を撮るでしょうし、中途半端だったような気はします。
でも、どちらかだけだと、もったいない気がするんですよね。
ガーミンのルートと高低図は以下のように。
ガーミンのルートと高低図は以下のように。